噛み合わない議論
11月なかば、学部内ゼミ対抗でディベート大会があります。(インターゼミナール大会)その後にもS学部、学習院大学、慶応大学とのディベートがあります。死ぬかもしれません。
合宿の勉強&ディベートがやっと終わったと思ったら、これです。まぁ先生の講義をボーっと聞いているようなゼミよか全然やりがいがあるので、いいんですが。。。それに、やっぱり就活の面接とかで話せるようになるしね★
今回のインゼミの相手は経済学部で五本の指に入るくらいの勉強ゼミ・Hゼミ!テーマは「水道事業民営化」。
失礼やけど、まじおもんない。。。
公益事業の民営化は確かにうちのゼミの専門です。でも水道て・・・。しかもうちは肯定派。はっきり言って不利です。水道は電力のように0から作り出すことが出来ないし、自由化して新規参入するにも莫大な費用がかかるし、その他色々な理由から民営化するのに向いてないんです。
今日、Hゼミとの話し合いだったんですが、ほぼ喧嘩。
もともとむこうの態度がちょっとアレで、開口早々「そっちはディベートしたことあります?」それしかやってへんわ!!
「僕たちはディベートはゲームだと思ってるんですよー。勝つか負けるかじゃないですか」
という考え方らしいんですけど、うちのゼミは「現状はこうで、こういう問題があります、だから将来はこうしたらいいですよ」という”発展型”なので、そもそもディベートに対する考え方が違うので、話が噛み合わない。
で、何でもめたのかというと、肯定派のうちは、「部分民営化」は「民営化の一部である」という定義で話をすすめていくつもりで勉強してたのですが、むこうは「部分民営化や第三者委託を認めたらそっちが有利になるので、そちらは完全民営化を主張してください」と。
水道事業を完全民営化できるか!!!
大体現状ではほとんどが部分民営化、もしくは第三者委託をしています。現状を無視して議論なんてできません。
それに、この1週間一生懸命勉強した、コンセッション契約(事業主体は公、施設投資は民)やらアフェルマージュ(施設設備は公、事業運営は民)、PFI(Private financial Intiative)、PPP(Public Private Partnership)などの知識が全て無駄になってしまう、、、
「私たちは完全国有ということを主張します。部分民営化や第三者委託はこっちも主張ませんし」
・・・???
こっち「完全国有・・・?今の水道事業は取水施設や浄水施設が国のものでも、最終的には工事は○○建設とかの民間会社に委託してるんですね。それは第三者委託ということですよね」
Hゼミ「でも歴史的に見ても、公益事業でも施設を公務員が工事してるとこなんてないですよね」
こっち「いや、旧国鉄はしてましたよ。」
Hゼミ「・・・・・・」
こっち「民営化することによって生じる公務員の雇用問題なんですが・・・」
Hゼミ「今言われて初めて気づきました」
どんな公益事業でも民営化したら、ユニバーサルサービス、公務員の雇用問題は付きまとうやろが!!これは基本中の基本です。この辺でうちのチームに、「アレ・・・?ひょっとしてこの人たちあまり分かってないんじゃ・・・」という疑念が広がります。
Hゼミ「では、民営化後の料金規制は政府が行うということでいいんですか?」
こっち「あ、それはイギリスのOFWAT(水道の規制当局である水道管理局)みたいなもんですか?」
Hゼミ「OFWATって何ですか?」
こっち「・・・・・・」
こっち「民営化後の自由化はOKでいいんですか?」
Hゼミ「自由化と民営化ってどう違うんですか?私たち、専門じゃないから分からないんですよ」
夏休みから勉強してて、何でそれやねん・・・。こっちはHゼミが夏休みから必死にやってると聞いて、この1週間毎日チャペルの時間に集まってめっちゃ勉強したというのに。
話し合い後、みんなの怒りは凄まじかった。
穏便にディベートが終わってくれることを願います。
今日は専門用語、経済用語ばっかでごめんなさい★