ネックレスを買いに | エンジョイ青春!!

ネックレスを買いに

弟の誕生日(4月30日)プレゼントを買いに行く。

今日の題名は小学生の時読んだ「手袋を買いに」という童話を捩ったものです。この話は超いい話で、主人公はきつねの親子で、冬がきて寒くなってきたので、親狐が子狐を心配して、「人間の町に手袋を買いにいけ」って言うんです。この話の中では、きつねの世界では、人間に化けて人間の村に買い物に行き、最後まできつねだとバレずに帰ってこれたら一人前、とかそんな設定でした。親狐は子狐を一人立ちさせたかったんでしょう。

で、「人間に、きつねだってバレたら殺されるから、うまくやるんだよ」とか何とか親狐が子狐に言い、500円玉を渡して見送ります。

子狐はビビりながら人間の村に行き、一軒の小さな手袋屋さんに入ります。適当な手袋を選んで、(喋られないので)子狐は無言で500円玉をおじいさんに渡しますが、なにぶん半人前なので顔は人間だけど手がまだきつねのままだったんです。

でもおじいさんは、変身もろくにできない小さなきつねが勇気をふりしぼってやって来たんだなぁ、と微笑ましく思い、最後まで気づかない振りをしてあげた、というお話です。


そんな感動的なエピソードかと訊かれたら、全然違います。

そもそも何を買っていいのか分からず困ってました。考えた末、もう19なのでアクセサリーの1つや2つ欲しいだろうと思って、ネックレスがブレスをあげようということに。思いたったが吉日、でも梅田まで出るのは面倒なので三宮へ。ひたすらアーバンリサーチとかチャオパニックとかレディースも置いている店を巡ったけど、なかなかいい物に出会わず。(ていうか高い)半ば諦め気味でクレフィに入っているシップスに入ると、奴が欲しそうな皮のやつを見つける。ゴールドとかシルバーは、あいつがつけると本気でギャル男になってしまうから却下。ブレスが良かったけど、私が欲しいくらいだったからダメだ。ということでネックレスで片をつける。多少値が張るが仕方がない。あとちょっとで給料日だし、あいつには「テスト前日の深夜、原チャで友達に教科書を借りに行かせた」とか「TSUTAYAでレンタルしたDVDの延滞金の滞納」とかの借りがある。この際がまんしよう。


かっこいい店員のお兄さんに見送られ、一件落着。


家に帰るなり、「なぁなぁ、投資乗数って何?」と奴。

「(聞いたことあるわ・・・何やっけ?)名前から察すると、投資が増加した時の何かの増加率とかちゃう?」

「経済学基礎Aで出てくるんねんけどさぁ・・・わからへんねん」

「ネットで調べれば」

「調べといてや。僕、寝るから

あほか。自分で調べぇや。あんたのテストやろ」

「僕、頭いたいねん」

「・・・・・・」

「友達に投資乗数って何?って訊かれて、『説明するからちょっと待ってな』って答えてもてん」

「・・・・・・」

「たのむで、もうテスト終わったし暇なんやろ」


何故か私が暑い中、2回生の時のマクロ・エコノミクスのノートを探しだし、調べる羽目に。

「ともー、投資乗数って何か分かったでー」

返答なし。


寝とる


プレゼント、私がもらおうかな・・・。