恋愛とは経済学だ!~Vol.2 規制緩和~ | エンジョイ青春!!

恋愛とは経済学だ!~Vol.2 規制緩和~

恋愛とは経済学だ!2号です。

このコーナーは、私のテスト勉強の復習のために書いてる感もしないでもないですが、そんなことはありません。

みなさんにとっつき難い経済学という学問を、恋愛に例えて分かりやすく説明しようというのが狙いです。いや、ほんとです。ほんと。

では、今回の「規制緩和~競争の導入による市場の活性化~」、がんばりましょう。


Vol.2 規制緩和~競争の導入による市場の活性化~

みなさんは規制緩和という言葉をご存知ですか?ここ数年、郵政民営化や電力自由化が話題になっているので聞いたことがある人も多いと思います。

国営企業が存在する、もしくは市場がある企業によって独占状態にある場合、政府が存在する何らかの規制を緩和し、別の企業に市場に参入させることによって企業間の競争を導入し、市場を活性化するというのが規制緩和です。

簡単にいえば、競争相手がいないと、企業が王様的な経営をする傾向にあるので、競争相手をその市場に送り込み、サービスの向上や料金の低下をさせるということです。

その規制緩和には民営化と自由化があり、郵便局や国鉄など国有化されている企業を民間に売り渡すのが民営化、民営企業ではあるが市場が独占状態にあるので、政府が何らかの処置を施し、部分的に他企業との競争を認める、というのが自由化です。


これは経済学の大前提で基本中の基本、ゲーム理論より常識です。


さて恋愛における規制緩和を検証してみましょう。

私とA君はナッシュ均衡が実現されず、ずるずると関係が続いて三ヶ月がたちました。

ここで問題が生じます。クズネッツの逆U字仮説により、「ときめき度」は「出会ってから今までの年月」に反比例して減少していきます。

クズネッツの逆U字仮説とは、一般に、経済開発のある段階まで所得分配の不平等度は拡大するが、その後縮小していくという仮説のことです。

これは環境経済学でいうと、所得分配の不平等度は環境汚染になります。

ここでこの仮説を恋愛という事象にあてはめてみると、所得分配の不平等度は、ときめき度になります。経済開発のある段階は、三ヶ月のことです。

何で三ヶ月なのかというと、一般的に「三ヶ月めのジンクス」とかいうからです。それ以外に特に理由ありません。

つまり、出会って最初の三ヶ月は、私のA君に対する「ときめき度」は上昇しますが、その後、下落していくということです。

この仮説により、二人の関係は徐々に冷えていきます。


ここで有効なのが競争の導入です。A君=国営企業だと思ってください。

A君は今のところ競争相手がいないので余裕ぶっこいているため、駆け引きをして連絡をしてこない等の王様的な経営をしています。

そこでA君に「実は他の男に言い寄られてるねん」等と、市場に競争相手がいることを仄めかしてみましょう。

さきほどの復習ですが、規制緩和をするとサービスの向上など利用者にとってメリットは増えます。ちなみに利用者=私です。
「三ヶ月目のジンクス」で冷めていた二人ですが、「競争相手がいる」と分かるとA君はサービスの向上を始めます。具体的にはメールを毎日送ってくる、飲みに誘ってくる等です。

それにより利用者=私が被るメリットは増大するでしょう。

「規制緩和したからと言って、A君がサービスの向上をするとは限らないやん」と思われる人もいるかもしれません。

ここで説明したいのが、コンテスタブル理論です。
コンテスタブル理論というのは、仮に市場に競争相手がいなくても、規制緩和により他企業が競争に新規参入することが認められているため、サービスの向上などを怠ると既存企業は利用者を新規参入してきた他企業に取られてしまう可能性があります。そのため、既存企業は「競争相手がいる」という脅威によってサービスの向上をせざるを得ないという理論です。

このコンテスタブル理論に基づき、A君は競争相手、つまり他の男に私をとられてしまうという脅威から、サービスの向上をせざるを得ないのです。


お分かりいただけたでしょうか。

競争の導入とコンテスタブル理論に基づき、「私=告らない・A君=告る」という最適なナッシュ均衡を導き出してください。

「そんな答え、心理学的に考えて当たり前じゃない?」と思われる人もいるかもしれませんが、心理学など答えが出ないものと違い、当たり前のことを合理的、数学的にデータに基づいて算出するのが経済学です。


それでは次回は「不確実性の下での不可逆な意思決定」に基づいて恋愛というものを述べていきます。

いつ告るかタイミングを迷ってるあなた、必読です。

お楽しみに!