Song For | エンジョイ青春!!

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さっき、読売テレビで自殺志願者の特集みたいなんやってました。

最近流行ってるじゃないですか、ネットで自殺仲間見つけてみんなで自殺、みたいな。

出てる人出てる人みんな、口をそろえて「リストカット何回した」「大量服薬したことある」「消えたい」等と言ってたけど、私はこんな人たちに腹が立って仕方ないです。

私は自殺する人は心が弱いとは思わないけど、中途半端な自殺未遂を繰り返しているような人は心が弱い、ってか甘えてると思います。

何か辛いことがあったんだろうけど、本気でそれが辛くて死にたい人は死にます。誰だって一度や二度、死にたいと思うくらい辛いことは経験してます。

でもそれで、生きることもしない、死ぬことも出来ない、自殺未遂という中途な結論で自己満足してるなんて甘えにしか過ぎないと思う。

と、こんなことを考えるようになったのは最近なんやけど。

この3月の末、私のおじいちゃんが脳梗塞で亡くなりました。享年89歳でした。

私はおじいちゃんが倒れて入院してすぐにイギリスへ発ち、帰国すると同時に亡くなったので、1年間会えずじまいでお別れという形になってしまいました。


1年前、私がイギリスに行く前、おじいちゃんが入院したての時お見舞いに行きました。

いっぱい点滴つけて、鼻からチューブ通して、足は骨折していたのでギプスをはめてて、昔の面影がない位やせてて、もう見てられなかった。

言葉も喋られないし、目もほとんど見えてない。

記憶も曖昧で、でも私のことはちゃんと分かってくれて、言葉にならない言葉で「遠いところからよう来てくれたな。往生したやろ」と私をねぎらってくれたおじいちゃん。

私がイギリスに行ってからは、「えりなはどうしたんや」といっつもお母さんに訊いてたおじいちゃん。

もう動かない手で私にお小遣いをくれようとしてたおじいちゃん。

でも私が手を握ると、びっくりする位強い力で握り返してきて、私はその時初めて「おじいちゃん、生きたいんだ」と気づき、人間の強さというものを感じました。


薬のせいで昏睡状態の時、おじいちゃんは夢を見たらしいです。

本当によくある怪談話みたいなんですけど、もう既に亡くなってたおじいちゃんのお母さんとお兄さんが、川のむこう側から「おいで」と呼んでいたそうです。

最初行こうとしたけど、「おじいちゃんはその時行ったら死ぬって思った」らしく、引き返してきたとこで目が覚めたらしい。

バイクの事故で足を骨折し、肺がんになり、最後には脳梗塞。しかも老人。

誰が考えても「危ないな」って状況やったんですけど、自分の老い先が短いと分かっていながら、おじいちゃんは生きようとしてたんです。


こんな経験をしてから、生きようとして死ぬ人もいるのに、命を軽く扱うような自殺ごっこを繰り返す人をどうしても私は肯定できません。

そして、全国の自殺志願者たちにこの言葉を贈りたい。



あなたが無駄に過ごした今日は、

昨日死んでいった人があれほど生きたいと願った明日


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